現場のある・なしに限らず、わたしは元々家にいるのが苦手です。土日のどちらも家で過ごすと、なんかソワソワして落ち着かなかったり、沈んだ気持ちになったりする。だから2020年からひたすらしんどかった！いや、進行形でしんどい。今まで足を動かして忙しくすることで、自分の生活と向き合うことから逃げてたな〜と分かってしまったから。けれども、そんなどんよ〜りとしたメンタルを支えてくれているのがラジオの存在です。
わたしは生放送番組をリアルタイムで聴取するよりいわゆる「追っかけ再生」で聴くことが多い。ラジコも使うけれど、youtubeアプリを開く機会のほうがやはり多いので、youtube公式チャンネルにアーカイブが上がる番組は有難い。。さらに去年は舞台現場に行けなかったぶん二次元作品に触れる機会が増えたこともあり、自然と声優さんのラジオを中心に聴いていた。
ということで、別に声優オタクでも、ラジオオタクでもないオタクが最近好きな、【youtube公式チャンネルで聴ける】【声優がMC】のラジオについて書いていきます。
- 「P.S.元気です。孝宏」（パーソナリティ：櫻井孝宏さん）
- 「宏太朗と裕一郎 ひょろっと男子」（パーソナリティ：西山宏太朗さん・梅原裕一郎さん）
- 「安元洋貴の笑われるセールスマン（仮）」（パーソナリティ：安元洋貴さん）
- 「内山昂輝の１クール！」（パーソナリティ：内山昂輝さん）
- 【番外編】「西村俊彦の朗読ノオト」
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「P.S.元気です。孝宏」（パーソナリティ：櫻井孝宏さん）
平日夜・ど疲弊状態でもしっとり聴ける
趣味の合う同僚から教えてもらって以降、毎週の楽しみになったのが「PS」。この番組、放送時間である”日曜深夜”に合わせた櫻井さんの声のチューニングが素晴らしいんだよねえ……。声の高さ・話すスピード・番組内容、どれもが夜一人で聴くのにちょうどよく、社会人が最も疲れている笑「仕事終わり帰宅後」の体にすらスッと沁みるほど耳心地がよい。会話ってやっぱりある程度のスピードが発生する「球の投げ合い」なので、MCが複数人の番組はぐったりしてるときには少しうるさく感じたり、情報量が多いなと思ってしまうんだよね。PSはスタッフさんが相槌的に会話に参加するのみなので、落ち着いた番組が好きな方にはお薦めです。
１本録りだからこそ話題に鮮度がある
PSは生放送ではないけれど、櫻井さんの希望で1本録りでの収録らしい。（一般的にラジオは2本録りが多いと聞く）櫻井さんはラジオでよく時事的な話を取り上げるのだけど、その話題がかなりリアルタイムに近いんですよね。特に昨年はめまぐるしく状況が変わっていった中、（一方的とはいえ）知っている人が毎週いま時点に近い話をしてくれてる、というのは自分にとってかなり大きかった。ほっとした、心から。
企画っぽい企画がなくて淡々と”ふつおた”を読んで話すというスタイルも好み。この番組なら、声優とか二次元コンテンツを全然知らない自分の親世代の人・オタクではない人でも聴いていて楽しいんじゃないかな。そう思わせるほど櫻井さんが”ひらけた”トークをしてくれるんですよね。内輪向けっぽさがなく、かといってうわべの内容でもない。最近の世情や社会問題に対する櫻井さんの考えもおもしろい。おたよりとかも世代に偏りなくまんべんなく採用している印象。声優さんのファンって本当に幅広いよなあ。
「宏太朗と裕一郎 ひょろっと男子」（パーソナリティ：西山宏太朗さん・梅原裕一郎さん）
”関係性”のオタクならみんな好きでしょ
「ひょろっと」は、アイドルや俳優の関係性厨・コンビ厨みたいなオタクは絶対好きだろうなと思う。長く二人を知っている人が「関係性の変遷がよい」というような昔からは聴いてないんですが、なんか聴いてるうちにギャップが分かってきて、おもしろいんだよな。始めは「梅ちゃんがツッコミで西山くんがボケ」的な構図かと思っていたら、徐々に西山さんのデキる気遣い・フォロー力や、梅ちゃんのあどけなさみたいなところが見えてきて「これぞ二人ラジオの醍醐味じゃん！（大声）」となっている。二人のキャラクターが対照的で古き良きシンメ性を感じるし、お互いをビジネスパートナーとして信頼・尊重している感じがかわいいな〜。最近だと、アニメ「おジャ魔女どれみ」の話を興奮しながら語る西山さんと、全然響いてない梅ちゃんがよかった。
パーフェクト気遣いの仕事人が楽しそうだと聴いてて安心する
安元さん、好きなんですよねぇ。バラエティ見てても、端々で（この方は、人の見ていないところでちゃんと””働いてる大人””だ……）というのが分かって、涙が出そうになるときがある（笑） 。こういう人が何も考えずに笑える社会を作りたい（？）。安元さんといえば「天才軍師」も聴いているんだけど、何気に「笑セル」の安定感が好きなんですよね。安元さんが聞き上手だから、ゲストの方を知らなくても痒いところに手が届く「ほんとのとこ聞きたい仕事の話」とかを掘り下げてくれて消化不良がない。安元さんの仕事を網羅しているわけではないんだけど、この番組は構成がシンプルでじっくりトークが聴けるのが嬉しい。
内山さんってこんなに映画好きなの？
って知った番組。比較的最近聴き始めて、おもしろいな〜！と思っている。映画会社の傾向やトレンドから機材の話まで出てくるので、こんなにコアな話をしている声優さんがいるとは、と驚いた。詳細な映画レビューのコーナーはもちろん、リスナーの一日のタイムスケジュールについて募集する「人生」のコーナーが好き。ふだん接触しないであろう、自分と全く違った職業・年齢・地域などなどの他人の生活ってなんでこんなに興味深いんだろうね。内山さんの番組はおたよりがけっこうきゃぴきゃぴしていて（人気あるんだなという感じがする）、ローテンションな本人の返しとのギャップがじわじわくる。
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【番外編】「西村俊彦の朗読ノオト」
推しの出演作の原作予習にも便利
こちらはラジオ番組ではないんだけど、西村俊彦さんの朗読チャンネル。「有名だし興味はあるんだけど、しっかり読んだことないんだよな〜」という文学作品を手軽にチェックできてありがたい。舞台オタクならたまにある「推しが文学原作の作品に出演する」というときの原作の予習にもお薦めですよ。読書は気が重い、という人でも音声なら聴きやすいはず。本の朗読チャンネル、他の方もいくつか聴いたんだけど結局西村さんに帰ってきてしまうんだよね〜。初読の作品を音で聴いても理解しやすい、一文と一文の絶妙な「間」や、人物ごとの声の使い分け、プロだなあと思います。
去年どハマりして以降、今も定期的に聴いている宮沢賢治「銀河鉄道の夜」、改めて聴いてもなおおもしろかった夏目漱石「こころ」を貼っておきますね。
と、声優さんのラジオについて書いたけど、知らないうちに文化放送ばっかり（笑）。（多分関連動画とかで上がってくるからかな？）ラジオがあると、家で一声も発さなくても人の声で気持ちがホッとするというか。映像コンテンツと違って、掃除・料理・お風呂・ストレッチなどなど、好きなことをし”ながら”気楽に流しておけるのが良い。目が疲れない。
とはいえ好きなもののそこまで詳しいわけじゃないから、おもしろい番組とかあれば教えてほしいくらいです。youtuber動画よりも、人が話しているのを見ないで流しておける、みたいな動画が好きなんだよな。今年もいろいろ開拓したい〜。
